母子手帳はママのサポーター!こどもとママと母子手帳の絆

母子手帳は妊娠したころに妊娠の届け出をすると市区町村から交付される手帳です。手帳をもらうとこれから母になるんだなぁと思った方も多いのではないでしょうか。妊娠期から出産後までの教科書的な内容も書かれている母子手帳。母となる女性は母子手帳を心の支えに命がけの出産を乗り越えていきます。といっても母子手帳は普段あまり目にすることはありません。

自分の母子手帳でさえちゃんと見たことはないかもしれませんね。ママにとってはなくてはならない母子手帳。今日はこの母子手帳がいかに大切なのかについて考えていきたいと思います。

母子手帳のはじまりは1942年

妊産婦手帳制度がはじまったのは1942年(昭和17年)の妊産婦手帳が原型です。定期的な医師の診察を促すのが目的でした。その後法律の改正とともに母子手帳も改良され現在のような妊産婦の健康だけから小児の健康までを追う母子手帳となっております。

お母さんのお腹からこの世へ一人で飛び出してくる赤ちゃんのパスポートでもある母子手帳。日本から始まり現在ではインドネシアでもこの制度が取り入れられ世界に広がっています。

母子手帳をはじめて手にしたときの気持ち

第一子の妊娠のときの気持ちはとまどい、不安が大きかったです。体の変化にもとまどいますし、これからどんな風に生活が変化していくのかわからないということが大きかったです。近くに親類もいませんでしたので頼れるのは夫だけでした。夫も同じ気持ちだったのではないかなと思います。夫婦でまっしろな紙の上に立たされたような気持ちでした。

ネットでいろいろ調べても情報がありすぎて混乱してしまいます。そんなときやはり一番落ち着いた気持ちになったのは母子手帳を開いているときだったように思います。母子手帳には妊娠期の過ごし方や栄養指導について適切な情報が書かれています。

母子手帳がママとこどもを守る

妊娠期から子育ては始まっています。妊娠期に食べたもの、お母さんのきもちがこどもに影響します。母子手帳には妊娠期の気持ちを書くことができる欄があります。もし不安な気持ちやとまどいなどがあれば書いてみましょう。

手帳は妊婦健診で医師や看護師が記入してくれます。その時にアドバイスをくれたりします。手帳に率直な気持ちを書いておくといろいろ親身に相談にのってくれたりしました。口では言いだしづらくても手帳になら書いておけそうですね。

母子手帳に書かれる「出産の記録」の重要性

その子の生まれ方はその子の生き方を表していると本で読んだことがあります。それくらい出産時にどのような生まれ方をしたのかというのはその後の成長にも影響する大事な情報らしいのです。母子手帳には出産の状態というページがあります。

分娩の経過、母児の状態、医師と助産師の名前、出産した病院が記録されその後のフォローに役立つ大切な情報となります。幼児期に体調が悪くなってもこちらのページに立ち戻り「出産の記録」を確認したことが何度かありました。

その隣にある出産後の母体の経過も大切な情報になります。出産前後の「周産期」は母児ともに体調の変化が起こりやすい重要な時期です。こちらのページを利用して迅速に対応できるようにお父さんにも「母子手帳」の大切さを知ってもらい「周産期」の時期を乗り越えましょう。

母子手帳で気づく「こどもの成長」

赤ちゃんの成長は個々に違いがあります。生まれたときから体重なども違いがありお母さんは不安に思ってしまいがちです。母子手帳にはおおよその成長ラインが記されているので自分の赤ちゃんがちゃんと成長しているか知ることが出来ます。

もしなにかおかしいなと思ったら「母子手帳」に記しておくことで次回医師の健診のときに気軽に聞くことができます。また助産師さんが気づいてくれて声をかけてくれることもありました。日記帳のように好きに書き込んでおくとあとで見返したときにも思い出になります。

子供の発達で気がかりなことは誰でもあるものです。ひとりで不安なまま過ごすのはつらすぎます。母子手帳には適切なサポートの相談先も記入されていますので気軽に相談することをおすすめします。わたしも何度か相談しました。

母子手帳で「ワクチン接種」を管理

ワクチンの種類は年々増え赤ちゃんはワクチン接種のスケジュール管理が大変です。アプリなどもありますので活用すると良いでしょう。ワクチン接種すると母子手帳に記録してくれます。このワクチン接種情報は成長したあとも大切な情報になりますので大切にします。

母子手帳で「病気を記録」しておこう

こどもの体調はとても変わりやすいものです。朝元気でも夜にはぐったりということもあり急変しやすいところがあります。こどもの病気を記録しておくことでその子が弱い部分がわかり医師へ説明するときに役立ちます。

我が家は第一子は耳鼻咽喉が、第二子は気管支が弱点でした。入院したこともあり母子手帳には記録しておきました。病院で既往歴を聞かれることは結構ありとても役立ちました。

「母子手帳」のすごみ

今回改めて「母子手帳」を見返してみましたが、ほんとうに素晴らしいクオリティで無駄が一切ありません。こどもも自分の「母子手帳」を手にとったら大切にされているなぁと感じることでしょう。約80年つづく「母子手帳」を日本のすばらしい手帳としてみんなで大切に守っていきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。母子手帳はこどもが赤ちゃんの頃、家で見当たらなくなると必死でさがしたものです。出産や成長にはたくさんに人が関わっていることを知ることもできるので、いつか子供に見せながらゆっくり話したいです。