コンビニエンスストアやスーパーで売られている発色やデザインが目を惹く『エナジードリンク』は見た目のおしゃれさから「飲んでみたい!」「かっこいい!」という感覚を子供にも与えます。飲むと集中力が増しパフォーマンスが向上したり、爽快感を得られることから10代の若者にも人気がある飲み物です。

最近は『エナジードリンク』がおしゃれな缶でコンビニエンスストアなどの店頭に並べられ気軽に手に取りやすく、勉強の疲れや部活のハードなトレーニングから愛飲している子供たちも多いと思います。保健室の先生たちは『エナジードリンク』を飲んでいる子供たちの異変を早くから感じていて警鐘をならしています。
『エナジードリンク』1缶に含まれる『カフェイン』の量はコーヒー2杯分のものもある
『コーヒー』や『緑茶』などの『カフェイン』を含む飲み物を飲んだらほっとするし、疲れた体や風邪で弱った体にも『栄養ドリンク』を補給するとシャキッとする感じがあります。『カフェイン』の作用によるものです。『コーヒー』や『お茶』はリラックス効果や健康に良いと言われています。一方で『カフェイン』の成分については依存性や中毒性があり摂取量などに注意が必要です。
『カフェイン』を摂取すると興奮作用があるので精神刺激薬としても使われています。やる気が出たり眠気がなくなったりするのはこのような作用のおかげでしょう。また解熱鎮痛作用や強心作用などもあり薬の成分としても『カフェイン』は使用されているので、薬を服用する時は成分表をチェックしましょう。

わたしも妊娠中や授乳中はとても気を遣いました。『カフェイン』はどれくらい私たちの体に危険なものなのでしょうか。私も正直なところ飲みすぎると具合が悪くなるかもという程度の知識で分量などについては知りませんでした。今日は『エナジードリンク』に含まれる『カフェイン』について調べてみたいと思います。
製品によっても濃度に違いはありますが、1缶でコーヒー二杯分に相当する『カフェイン』を含む『エナジードリンク』もあります。こどもが知識がないと「元気が出るから」とか、「喉が渇いていた」という理由で2本一気飲みなどしてしまうことも十分考えられるでしょう。これはとても危険です!!『エナジードリンク』の空き缶などをゴミ箱から見つけたり、こどもが飲んでいるよと聞いたらお母さんは一度に2本飲まないように注意喚起しましょう。1日に飲んで良い量は1本です。
『カフェイン』を過剰に摂取すると中枢神経系が刺激され、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起きます。下痢や吐き気、嘔吐をすることもあります。2015年には九州地方で20代の男性が『カフェイン中毒死』しています。摂取するにつれて体が慣れてきてどんどん『カフェイン』を摂る量が増えていく危険性があります。
『カフェイン』の成分はアルカロイドの一種。アルカロイドとは様々な生物によってつくられ多くの場合他の生物にとって有毒なものです。薬や娯楽のための麻薬として使われています。様々な薬で『アルカロイド』は使用されており人にとって有益なものと思われます。
殺虫剤としても使われていたことがありますが、こちらはヒトに対する毒性の強さから使用が制限されていました。『カフェイン』は『薬』にも『毒』にもなる成分なのです。
『エナジードリンク』を2本たてつづけに飲んで起こる事
コーヒー飲料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラ、栄養ドリンク、チョコレートなど『カフェイン』は含まれています。これらを適量摂取することはパフォーマンスの向上が見られ、疲労回復に役立ち、集中力を高め仕事や勉強がはかどります。
こどもが『エナジードリンク』を2本(仮に含まれるカフェインは300mgとする)飲んで学校に行ったとします。学校で『カフェイン中毒』を発症するでしょう。落ち着きがなくなる、緊張感、感覚過敏、多弁、不安、焦燥感、気分高揚を生じます。重症になると、錯乱したり、妄想や、幻覚幻聴で取り乱したりもします。
こどもがハイテンションになったり、興奮したりすることは良くあります。情緒的にも不安定な思春期ですが、もしかしたら『エナジードリンク』が影響していることもあるかもしれません。
神経質な人やうつ病、不安障害、パニック障害などを患っている人は重症化しやすく、症状の悪化をきたしやすいので注意しましょう。胃痛、胸痛、吐き気なども引き起こしたりします。体質により少しの量でも体に不調をきたすことがありますので注意します。
こどもと『エナジードリンク』との上手なおつきあい1日1本のお約束です。
保健室の先生が警鐘を鳴らすのはこのような『カフェイン中毒』と思われる生徒をたくさん見ているからでしょう。一日当たり2.5mg/kg 体重以上のカフェインを摂取しないこととカナダ保健省は13歳以上の青少年に推奨しています。50kgの体重であれば150mgですのでエナジードリンクは13歳以上で1日1本までという計算になります。(参考)Health Canada Reminds Canadians to Manage Caffeine Consumption(2010)

こどもは感受性が高いため、4歳~6歳の子供は最大45mg/日、7歳~9歳の子供は最大62.5mg/日、10歳~12歳の子供は最大85mg/日(355ml入り缶コーラ1~2本に相当) カナダ保健省
厚生労働省食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
小学生以下では1缶の『カフェイン』が多すぎるものもあるので『エナジードリンク』は飲まないほうが良いでしょう。紅茶(1杯カフェイン量45mg)やココア(1杯カフェイン量10mg)にしましょう。
不眠症の人は『カフェイン』を摂らない
『カフェイン』に敏感な人や、不眠症の方は摂らないに越したことはありません。「デカフェ」など「カフェインレス」のコーヒーも購入できるので代用しましょう。

妊娠中や妊娠する可能性のある女性、授乳中の女性はコーヒーカップ一日2杯までなら摂取しても問題ないようです。妊娠中にカフェインを摂りすぎると赤ちゃんの体重などに影響が出ます。
仕事や勉強を頑張りたいから『エナジードリンク』で眠気を覚ますというのは危険な行為です。仕事や勉強を頑張りたいならしっかり睡眠をとりましょう。睡眠はとても大切です。
『カフェイン中毒』は『頭痛』が起こります
カフェイン禁断性頭痛はよくある症状のようです。コーヒーカップ1日二杯分を飲んでいた人が2日飲まないと半分の人が頭痛を経験するようです。長期間摂取すると禁断症状も出るのでやはり『カフェイン』の摂り方には注意が必要です。

『カフェイン』はその味というよりも摂取後の感覚を好むので依存していくとも考えられています。依存症の場合の離脱症状は頭痛が一般的です。頭が痛いなぁと思ったら『カフェイン』を摂りすぎていないか見直してみるのも良いでしょう。徐々に量を減らしていきます。
また市販薬にもカフェインが含まれていますので、『コーヒー』や『エナジードリンク』以外にも『チョコレート』を食べすぎていないかなど注意してから服用するようにしましょう。
『エナジードリンク』を飲むタイミングは勉強する1時間前がおすすめ
中学生以上の子供でどうしても『エナジードリンク』が飲みたいときは『カフェイン』の効果が現れるのに時間がかかるので勉強する1時間くらい前に1本を上限に摂取することが良い摂り方です。『お茶』は『コーヒー』よりも興奮作用が弱く緩やかに作用します。
毒にも薬にもなる『カフェイン』その危険性を理解した上で付き合うことが望ましいです。子供は十分に注意して『エナジードリンク』を1日1本までにするように伝え、依存性が感じられた場合は注意深く見守る必要があります。塾や部活でお疲れの子供が本当に必要なものは『睡眠』や『休息』であります。
身近な大人が「はいっドリンク飲んで頑張って!」と言いたい気持ちをぐっとおさえ、疲れた時に有効な方法は『睡眠』『休息』『栄養を摂る』のが良い方法であるという指導ができることを願っております。
パフォーマンスの向上の方法や集中力は『カフェイン』摂取以外の方法としては、『瞑想』や『ヨガ』などに置き換えられそうですね。『エナジードリンク』のようにお手軽ではありませんが、日々鍛錬すると大人になってもずっと役立つことでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。他にもおすすめの記事がありますのでこちらからご紹介させていただきます。
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