みなさんこんばんは。アンパンマンの作者であるやなせたかしさんの『おとうとものがたり』という詩集はご存知ですか。自伝でもあるこちらの本はやなせたかしさんの弟さんに向けて書かれた詩集です。
やなせたかしさん(1919年2月16日~2013年10月13日)享年94歳には弟さんがいらっしゃいました。その弟さんとの思い出などが小さい頃から時系列に詩でまとめられています。
私はこの本の存在を新聞で知り取り寄せました。この世に出すつもりがなかったというやなせたかしさんの『おとうとものがたり』
私は兄がいたのですが、男兄弟ってどんな感じなんだろうという思いがありました。自分が男兄弟を産んだこともあります。
この詩集はどの詩も美しいのです。そしてどこかとてつもなく悲しみがある中に兄弟の愛おしさや憎らしさ、人生の残酷さが伝わってきます。
アンパンマンとは違って『おとうとものがたり』は全体的にとても暗い本です。やなせたかしさんはこの本を誰にも見せないつもりで書いた弟さんに捧げるレクイエムとしてまとめられたそうです。
そう思うとなんという貴重な本をこの世に出してくださったんだろうと思わずにいられません。
やなせたかしさんは人を楽しませることが大好きな方だったようです。
小学生の時にアンパンマンに魅せられた私にとって、自分の子供たちがアンパンマンを物心ついた時から見る私にとってやなせたかしさんはずっと心にあります。
我が家にある『おとうとものがたり』子供たちがこの詩集の意味が分かるようになった頃に手にとって読めるように大切にしようと思います。

