「ゴールデンエイジ」とは10歳~12歳の子供たちの運動神経が急速に発達する時期のことを言います。この時期の運動のしかたが将来に渡って大きく影響します。お外遊びをしなくなった現代っ子たち。大人もお外遊びの大切さについてもう一度見直してみましょう。こどもが思う存分安心して外で遊べる社会を作っていきたいです。

「ゴールデンエイジ」について知ることは未来の健康を得られることに繋がります。お父さん、お母さんはぜひ正しい知識を身につけましょう。現代はゲームに熱中する子供、スマホに夢中な子供、塾通いで運動不足になっている子供で溢れています。ぜひ子供たちの「運動神経」という『未来の財産』は大人たちが守りましょう。
「ゴールデンエイジ」は10才~12才
ゴールデンエイジは10才~12才の二年間を指すそうです。ちょうど小学校5・6年生の時期です。この運動神経が最も発達する時期を見逃さずに訓練をすることで運動のセンスがアップします。中学受験に向けてのお勉強や毎日の習い事などでも子供たちは忙しい時期です。
体を動かすには脳の指令が必要です。普段は特に意識して頭で考えて動いているわけではありませんが、動くときに脳から筋肉を動かす信号が出ているのです。この信号が10才~12才の時にどんどん増えていきます。目で見たり耳で聞いた情報をもとに脳で信号を出し筋肉を動かすのです。
・「ゴールデンエイジ」は未来に続く自分の体も作る大切な時期であること。
・外遊びなど体を動かすことで運動神経を発達させられること。
このふたつを子供にわかりやすく教えてあげることが大切です。「子供は外で遊びなさい!」と小さい頃によく言われたのは理にかなっていたのです。でも今は遊ぶ場所もなくなって、子供の声がうるさがられてしまうことも現実です。
「ゴールデンエイジ」にしたいこと、できること
そうはいっても子供の本音は「ゲームがしたい」「学校で疲れているのでだらだらしたい」というところでしょう。理屈ではわかっていても実際は学校で大忙しの子供達。朝は疲れた様子で登校している子もたくさんいます。だらっとお家でゲームをする、体力が落ちる、ますます動かなくなる。悪循環がうまれるのもわかります。
どうすれば悪循環を断ち切って輝かしい「ゴールデンエイジ」に運動習慣を取り入れることが出来るのでしょう。運動が大好きな子はそのままでも良いでしょう。運動が苦手な子も無理なく運動を取り入れられる「遊び」から体を動かすアイデアを後ほどご紹介いたします。
親がさせたいことより子供がしたいこと「夢中になれる」を応援
ゴールデンエイジと聞くとお父さん、お母さんは張り切って「サッカー教室」に入れようか、「野球部」に入部しようか考えてしまうことでしょう。でもそこは少し冷静になりましょう。お子さんはすっかりテンションがあがったお父さんお母さんに「実はやりたくない」と言いづらいものです。
無理をして頑張っても楽しくありません。主役はお子さんなのですからぜひ最後は自分で決めてもらいましょう。別にスポーツ教室じゃなくても将棋だってスポーツといわれる時代です。スポーツ雑誌「Number」で将棋特集がありました。百人一首も「畳の上の格闘技」と言われています。反射神経が鍛えられるのです。
このように目で見て脳で考え体を動かすのは文化系と思われている世界にもたくさんあります。ゴールデンエイジに最適なのではないでしょうか。他にもたくさんその子にあっている種目はあると思います。その子がもし何かに夢中になって目を輝かせている瞬間を見つけたら、ぜひその道をすすめてあげたいです。
たまの余暇でも親子で楽しめる遊びの中の運動はたくさんあります。いくつかご紹介いたします。
普段の生活に運動を取り入れるアイデア
運動するぞ!と気合を入れた時点でなんだかとっても疲れます。あまり気負わずに運動を普段の生活に取り入れられたら良いでしょう。てきぱき動くことを意識したり、階段を使うことを日常に取り入れましょう。正しい姿勢を意識するだけでもとても腹筋を使うものです。
「ゴールデンエイジ」親子で楽しめる「遊び」
「ゴールデンエイジ」でなくても日々の運動習慣は小さい頃から老年になってもずっと続けたいものです。お父さんお母さんも一緒に運動して習慣にしてしまいましょう。子育ては気力も体力も必要です。一緒に遊びながら鍛えましょう。
「ゴールデンエイジ」に遊ぶなら親子で「虫取り」
どうぶつの森で虫の取り方を覚えてから虫取りに行くのも楽しいです。夢中になって野山を追いかけているとたくさんの距離を走ったり歩いたりします。かがんだり背伸びをすることも多いでしょう。図鑑で名前を覚えましょう。珍しい種類の虫を見つけたら驚きます。遠くの虫も目で追います。遠くを見ること、左右に目を動かし歩くことはまさに理想的な運動と言えるでしょう。

「ゴールデンエイジ」に遊ぶなら親子で「がさがさ魚とり」
釣りは道具や、餌代と準備も知識も難しく準備が大変です。もっと気軽に魚を取りたいならば魚網を持って水辺を探検してみましょう。いろいろな魚の姿が水面にうつりわくわくします。足が濡れた感覚も気持ちが良いでしょう。石のごつごつを歩くのは思ったより体力を使います。すぐにお腹がペコペコになることでしょう。

「ゴールデンエイジ」に遊ぶなら親子で「縄跳び」
縄跳びはボクサーのワードローブでもあります。体感も鍛えられ、リズム感もアップします。なんといっても縄跳びとシューズだけで楽しく基礎体力が鍛えられます。体中に血が巡り心配能力もアップします。いろいろな飛び方にチャレンジしたりします。雨の日でも屋根さえあれば気軽に運動できるのでおすすめです。

「ゴールデンエイジ」に遊ぶなら親子で「ハイキング」
緑は精神的に疲れているときリフレッシュできます。森の香りもリラックスできます。体力に合わせたコースを選んでゆっくり森を歩いてみましょう。目にも緑は優しいです。

「ゴールデンエイジ」に遊ぶなら親子で「街探検」
目的はスイーツでもグルメでも、興味があるキャラクターグッズを探すのでも、一番くじを探すのでもなんでも良いでしょう。目的を見つけて街を歩いて探検しましょう。ルートはその日の気分次第。自分のときめくものを探し歩くうちにたくさんの距離を歩くことができるでしょう。

「ゴールデンエイジ」に遊ぶなら親子で「サイクリング」
サイクリングをされる方も最近街で良く見かけます。サイクリングはとても体力を使うのです。体が受ける風は気持ちがよく、自分の好きな場所に自分の足で行くことができます。地球にもやさしいサイクリングを家族で楽しむのも素敵です。達成感も感じられることでしょう。

「ゴールデンエイジ」に遊ぶなら親子で「キャッチボール」
つらいときこどもがSOSを言葉にするのは難しいときがあります。でもキャッチーボールをするとなんだか気持ちが通じたような感じがします。投げる受け取る。その繰り返しなのに気持ちも体もすっきりします。なにか伝えながらキャッチボールするのも心あたたまる楽しい時間です。

「ゴールデンエイジ」に遊ぶなら「ボウリング」
ボウリング場は最近減っていますが、楽しい施設です。こどもでも楽しめるように最近のボウリング場は工夫されていますので小さいこどもも安心してボウリングに出かけてみましょう。ボウリングはメンタルスポーツでもあります。気持ちを強くもってストライクを目指す良い経験にもなるでしょう。最後は自分との闘いです。点数が目に見えるのも良いですね。

「ゴールデンエイジ」は将来の健康について考えるチャンス
まだ10歳の子供には未来はずっと先のように感じるかもしれませんが、この先ずっと共に生きていく自分の体です。自分の体は自分で守ることを知る機会に「ゴールデンエイジ」がなると良いです。「ゴールデンエイジ」はそのようなことも段々理解できる年齢なのではないでしょうか。
「ゴールデンエイジ」に必要なのは無理な食事を制限するようなダイエットではありません。いっぱい食べて体もいっぱい動かすこと。SNSなどで他人と比べてしまい、他人の目を気にする子が増えています。思春期になるちょっと前に本当に大切なことを教えてあげたいです。今日の運動が未来の自分の体も作っています。
「ゴールデンエイジ」は家族にとっても「ゴールデン」
「ゴールデンエイジ」のお子さんをもつご家族は健康について考える機会となります。これから一緒に外で出来るだけ体を動かし家族みんなでこどもの「ゴールデンエイジ」を楽しみましょう。健康な体はバランスの良い食事と適度な運動で作られます。体を動かす心も健康であるように今日もせっせと階段を登ろうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。「元気があればなんでもできる!」元気で過ごすためのターニングポイント「ゴールデンエイジ」。大人たちが子供の体を動かす機会をたくさん作ってあげようという意識をもつこと。そんな大人が増えることを祈っています。


