ランドセルに教科書をぱんっぱんに詰め込んで、体操服、上履き、水筒を持つ。小学生の背中は未来を背負うはずが、毎日の大荷物で今にもぺちゃんこに潰されそうです。雨が降ったら傘を差し、炎天下でもマスクははずせない。ランドセルを背負う小学生を取り巻く環境は、大変厳しいものがあります。
大人だってこんなに重い物を街で背負っては歩かないでしょう。小学生の子供もそんな大人を見てどう思うのでしょうか。子供ばかり重い物を持たせて、大人はいつも身軽でずるいではないかと不満がいつ爆発してもおかしくありません。
そうは言っても日本文化のランドセル。6年間の相棒です。楽しいときもつらいときも、いつも一緒のランドセルは私たちの重要な一部分でもあります。
各メーカーのランドセルの重さはそんなに違わない
ランドセルは各メーカーから出ていますが、軽いランドセルで890g~というものもございます。工房系の重量のあるランドセルでも1,490gとその差は600g位です。その差は500mlのペットボトル一本分くらいになります。
重いほうのランドセルを選ぶのはよほど体格的に恵まれていれば問題ないと思います。軽量のほうのランドセルは軽さ重視になってしまいがちですが、丈夫さんも考慮にいれることをおすすめします。使っている間にしわしわになってしまった。では悲しいです。
高学年ともなると体が大きくなり500gの差はそんなに感じなくなるかもしれません。一年生はちょっと前まで幼稚園児であることを考えるとこの500gの差は大きく感じると思います。幼稚園児くらいの子~もう中学生になろうとしている子まで6年間背負うランドセル。とても丈夫で長持ちすることに感動です。

今はランドセルを買う時期も年々早まっています。年長さんになったらすぐママはランドセルなどの準備を意識することになるかもしれません。6年間使うランドセルですから、できればじっくり選んで本当に良いランドセルを購入したいです。
ランドセルは日本の多くの小学生が通学時に利用します。中には故障してしまったり、破損してしまったりするときもあるでしょう。ランドセルはアフターサービスもばっちりです。ほとんどのメーカーで貸し出し用のランドセルを貸してくれ、無料で修理してくれますので購入時は確認してみましょう。
先日は我が家もランドセルが故障し、慌てて購入したお店に駆け込んだら新品のようなランドセルを貸してもらえました。「こっちのほうが良いな~」なんて息子は言うのです。「もっと大事に使いなさ~い!」と鬼になりました。
玄関につくと「ただいまー」と言いながらも「ぶん投げる」という言葉が適切なくらい、怒りを込めて放り出している小学生チーム。暑さ寒さの中で背負っていて腹立たしくなるのでしょう。昨今の世界的な気象の変化にも目を離せません。
変化する気象環境に適応していくのも課題ですが、ものを大切にする気持ちという古くからの教えも育んでいきたいです。世の中には便利な使い捨てのものが溢れていますが、大事に修理して使えば長く使えることを学ぶ機会にもなります。
OKだったら「置き勉」スタイルを取り入れランドセルに余裕を持たせよう
子供の授業時間数の増加に伴い教科書も分厚く、ランドセルが重くなっていることから「置き勉」を取り入れる学校もあります。置き勉する教科書の宿題などないことが前提だったり、忘れ物が増えたりしないように子供たちにも自分の持ち物は自分で管理するという心掛けも必要です。

低学年のうちは難しいような気もしますが、首や背中を痛めるよりも自分で荷物を管理しながら「置き勉」が出来るようになったほうが将来の生きる力になります。ママもフォローしながら「置き勉」を認めてもらえるような環境をみんなで作っていきたいです。
ランドセルは肩ベルトを調整し体にフィットさせよう
紐がゆるゆるのままだったり、荷物はいっぱいで閉まらないと金具を止めないでランドセルを背負って歩くとします。すると不安定なランドセルは歩いたはずみで上下に揺れてバランスを崩したりします。中身をばらまいてしまってみんなで拾っている間に車が近くを通った。など危ない目にあうこともあります。
子供にはきちっと背負える肩ベルトの長さや、安全な荷物の持ち方など教えてあげたいです。そういう私も小学生の頃はリコーダーを吹きながら転んだりして傷を作って帰った記憶があります。ランドセルは肩ベルトをフィットさせて背中に違和感がないようにします。
もし違和感があるようなら肩ベルトの長さを調節ししっくりくるところで留めてあげると良いでしょう。猫背も体調を不調にさせる姿勢ですので猫背にならないように、肩をすぼめたりしないように注意が必要です。
ランドセルの中や荷物を一緒にチェックしよう
あれもこれも、いやちょっと待ってそんなに必要ないのかも。小学生は真面目なのかズボラなのか全部持っていこうとする子供もいます。まずは先生に自分で確認させて、必要がなければ置いていくという方法があることを教えたいです。
わからなければ聞いてみるという力もぜひ小学生で身に着けたいスキルです。荷物が重すぎると嘆く前に出来ることはとことんやってみましょう。それでもやっぱり重たすぎるを解決するのはママたちの声だと思います。